Gmail ヘルプフォーラム で回答していると、それなりの頻度で次のような質問が届きます。
ピリオドの有無が違うだけのメールアドレス宛のメールが、私にも届いています。これは他人宛のものではないのですか?
Gmail の仕様では、@ より左側にあるピリオドの有無は無視されるようになっています。この仕様について、実験を交えて少し詳しく解説します。
どのような仕様になっているの?
以下のメールアドレスは、全て同じアカウントのメールアドレスとして扱われます。
- example@gmail.com
- exam.ple@gmail.com
- e.x.a.m.p.l.e@gmail.com
他の人に届くことはないのか?
A. ありません。
実験
では、実験をしてみましょう。まずは、Gmail にアクセスし、新規メール作成ダイアログを開いてください。
- ご自身の Gmail アドレスに適当にピリオドを挟んで送信してみる 例: example@gmail.com → exam.ple@gmail.com
- ご自身の Gmail アドレスから適当にピリオドを外して送信してみる 例: your.address@gmail.com → youraddress@gmail.com
解説
手順 1 と 2 どちらの場合も、自分の受信トレイにメールが届いたはずです。 Gmail では、@ より左側にあるピリオドは無視され、全て同じアカウントのメールアドレスとして扱われます。つまり、ピリオドがあろうがなかろうが、全て同じ人に届くということがわかります。
他の人が使っている可能性は?
A. ありません。
実験
- Google アカウントからログアウトする
- 再びログイン画面を開く
- 普段ログインしているメールアドレスに、適当にピリオドを挟んでログインしてみる
- 普段ログインしているメールアドレスから、適当にピリオドを外してログインしてみる
- アカウントの作成画面を開く
- Gmail アドレスの入力欄に、普段ログイン時に使用している Gmail アドレスを入力し、アカウントを作成しようとしてみる
- 普段ログイン時に使用している Gmail アドレスに適当にピリオドを挟んで入力してみる
- 普段ログイン時に使用している Gmail アドレスから適当にピリオドを外して入力してみる
解説
手順 3 と 4 どちらでも、ご自身のアカウントにログインできることが確認できたはずです。 また、手順 6, 7, 8 では全て「すでに使用されています」と警告が表示されたはずです。 つまり、ピリオドの有無が異なるだけの Gmail アドレスは、同一のアカウントとして扱われるということがわかります。同一のアカウントなわけですから、他人が使用している可能性はありません。
まとめ
以上より、Gmail では @ より左側にあるピリオドの有無は無視され、同一のアカウント・宛先として扱われていることがわかります。